夏休み誘拐映画劇場『ゲティ家の身代金』“All the Money in the World”

夏休みといえば水の事故と誘拐事件。
というわけで今回はこの映画。

Netflix →『ゲティ家の身代金』“All the Money in the World”

Amazonプライムビデオ →ゲティ家の身代金(字幕版)

ゲティ家の身代金 [Blu-ray]

世界一の大金持ちジャン・ポール・ゲティの孫(ジャン・ポール・ゲティ3世)が誘拐されます。要求された身代金は1,700万ドル。円安の今のレートだと23億円余り(1ドル136円で計算)。とんでもない金額です。
でも大丈夫。
だっておじいちゃんは世界一の大金持ちなんだもん。石油とか売ったり買ったりすごいんだぞ。
と思いきや。
おじいちゃんは身代金の支払いを拒否します。
表向きの理由は「身代金を払うと14人いる孫がみんな誘拐される」という者でした。
孫を大事にしてるんだかなんだかよくわからないじいちゃんですが、裏では元CIAの雇い人に命じて誘拐事件を調査させます。
なんだいいじいちゃんじゃんか。
と思いきや。

そんな感じで「と思いきや」が多発する映画です。
誘拐されたポール3世がどうなっちゃうのかのサスペンスでぐいぐい観ちゃいますが、「大金持ちってそういうふうに考えるんだ」というあたりも興味深かったです。「身代金は税金の控除対象にはならない」とか。

実話を基にしているそうです。どこがどのくらい実話通りで、どこいらがフィクションかはわかりませんが。
ノンフィクションとして出版された本もあり、それを読めばわかることもありそうですね( →ゲティ家の身代金 (ハーパーBOOKS) Kindle版)。

終わりまで観れば一般的な倫理観にこそ価値があると言っている映画だとわかります。その辺が一番フィクションかな、と思いました。
現実はたいてい身もフタもないからなぁ。

お孫さんのいるご家庭はもしもの時のために観ておくといいのではないでしょうか。

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