小説『ビリー・リンの永遠の一日』 →アン・リー監督の映画版 がある→『グリーン・デスティニー』 →そういえばNetflixに続編だかがあったぞ。
という個人的連想で鑑賞(参照 →『ビリー・リンの永遠の一日』“Billy Lynn’s Long Halftime Walk”を読んだら)。
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「続編」となってはいますが、『グリーン・デスティニー』をいい具合に忘れているので、割とまっさらな気持ちで観ました。
秘剣 “グリーン・デスティニー”争奪戦なのですが、シューリン(ミシェル・ヨー)が守る側、怪人ヘイデス・ダイ率いる悪の軍団ウェストロータスが奪う側となってます。
ヘイデス・ダイ(漢字で書くと “戴閻王”)は、怪獣のように強いので、シューリンは武侠の精神を持った傭兵を雇います。
その頭になったのがサイレントウルフ。はじめ、顔がはっきり見えないんだけど、なんか見たことあるような、と思ったらイップ・マン先生(ドニー・イェン)でした。
これは頼もしい。なにしろあのイップ・マンだ。勝ったも同然だ。
でもイップ・マン先生ってあんまり強そうに見えないんだよなぁ。居場所が無いサラリーマンみたいな顔してる。あの顔で強いから盛り上がるんだけどさ。
そしてイップとヨー、じゃなかったサイレントウルフとシューリンは昔、許嫁だったことがわかる。
前作にそういう話があったかどうかは覚えてません。とにかくそうなんです。
この熟年カップルの他にもう一組、ウェイ・ファンとスノーヴァースという若い二人もいろいろ因縁がありながらいい感じになっていきます(スノーヴァースが女子。漢字で書くと “雪瓶”)。
で、どうだったかというと。
面白いです。
やはり格闘シーンは工夫いっぱいで盛り上がる。
氷上の闘いとか、クライマックスの、塔をぶっ壊しながらの闘いとか。
充分面白いのです。
が。
『グリーン・デスティニー』と比べちゃうと物足りないように思えちゃう。
前作のことはあんまり覚えてないのに変かもしれませんが、なんていうんでしょう、映画全体から受けた力の大きさみたいのが明らかに違う。
『グリーン・デスティニー』の方はひとつひとつのエピソードが必殺技みたいな破壊力があったけど、こっちはなんか普通にクライマックスに向けて盛り上がってく(いや、普通によくできてるんだけどさ)。
あとなんか続編作れそうな終わり方になってるのも気になったかな(同じメンバーでは無理だろうけど)。
というわけで、『グリーン・デスティニー』をもう一度観たくなったのでした。
ちなみに今回は吹替版で鑑賞しましたが、ミシェル・ヨーの吹き替えは『スタートレック ディスカバリー』でジョージャウを演った時と同じ人、ドニー・イェンの声はスタートレックのデータの声の人でした。
いや、それだけの話です。
しかしよく働くなー、データの声の人。